紫刻館と吸血鬼-2――【6/27 テオ記す】2008-06-30 Mon 21:34
二人と二体のサキュバス・キュアと共に、俺は紫刻館を彷徨う。
表面では後輩としての態度を繕えても、胸の奥には何かが痞えている。 その迷いは、能力者としての戦いに慣れない彼らへのフォローを遅らせ。 そして。 「先輩!?」 目の前で貴種ヴァンパイアの彼は倒れた。 ……その時になって、やっと。 俺はただ無心に走り、先輩を手に掛けた、目の前の敵を串刺しにした。 ![]() 倒れた彼をサキュバスが支える。従属種ヴァンパイアの彼女も、不安そうに見つめている。 「大丈夫ですかっ!?」 俺は慌てて脈を確認し、傷の具合を確認する。 ……大丈夫だ。 傷つき過ぎただけで、重症にもなっていない。 俺は安堵し――相手を心から心配できる自分にようやく気づいた。 「帰りましょう。 先輩を手当てできる場所に行きたいから」 俺はそう言うと、直ぐに玄関に向かい始める。 ――今なら。 『彼らは仲間』だと、俺は迷いなく言い切れるから。 テーマ:Silver Rain - ジャンル:オンラインゲーム |
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